怠慢プログラマーの備忘録

怠慢でナマケモノなプログラマーの備忘録です。

とりあえず転職して1年が経とうとしている今の心境

新卒入社したシステム会社を退職して1年が経過し、創業間もない会社に転職して1年が経とうとしています。

折角の節目だし、もうすぐ四捨五入で30代の仲間入りするし、最近背中が痛いのと眼精疲労で吐き気がするので、中々触れなかった前職と今の会社の話を数年後の自分の備忘録になるように書き残しておきます。

1年越しの退職エントリー

もう1年も経ったことだし隠す必要もないと思うし、当時退職エントリーを書く雰囲気ではなく落ち着いたら感謝も込めて書こうかなとも思っていたので、1年越しの退職エントリーとして少しだけ触れると、非常に中身の濃い1年半をそこで過ごさせて貰いました。

株式会社メビウス

ものすごくよくしてくれる上司や先輩社員の方々にお世話になることができ、おそらく同期の中で1番恵まれた環境をそのような方達に用意をしていただけたかと思っていて、今でも頭が上がりません。 たまに駅周辺で遭遇することもあるのですが、今でも普通に話しかけてくれます。

またモバイルエンジニアとしてのきっかけを与えてもらえたのもその会社でしたので、総合的にその会社に入社しなかったら今の自分がないことは確実です。

ではなぜそんな会社を辞めてしまったのかというと、おそらくあの規模の会社ではよくありがちな「一部の権力によるあーだこーだ」という部分が少しと、「モバイルエンジニアに完全転身したい」が大部分と、ベンチャーに憧れた」というのがそこそこぐらいの比率の理由がありました。

「一部の権力によるあーだこーだ」は特に触れる必要がないと思うので触れません。よくあることだと思うし、そのような文化は世の中の他の人たちがもう十分叩いてくれてるし、当時の僕が若かった為に過剰に反応してしまったというところもあると思うので、特に触れません。

「モバイルエンジニアに完全転身したい」というのは当時Swiftを触ってしまった僕は、プロジェクト毎に言語やフレームワークが変わる事(VBとかJavaとかPHPとかC#とか)が耐えられなくなっていたようです。 元々頭のいい方ではないので、まずは1つの分野に対してもう少し深掘りしたいという感情が強かったです。

ベンチャーに憧れた」という観点では、Twiiterやブログで何回か話題にさせてもらっていることもありますが、当時出向先にお世話になっていた会社の影響が大きかったです。

そのベンチャーのどこに憧れたかというのは、その会社のプロダクトもあったのですが大部分は「エンジニアが働く環境の雰囲気と文化」と「圧倒的なスキルレベルの差」にありました。

コミュニティとかもそこで知ることができましたし、自分の会社のSEと呼ばれる人たちと、出向先のベンチャーの人たちの技術的知見などの差が圧倒的に思えて衝撃を受けていたようです。

当時その出向先のお仕事をこなすのに自分の知見や経験ではまず足りなかったので、毎日がほぼ徹夜に近かったです。

どこ行ってもSwift、何時であってもSwift、本屋に行ってもSwift、、、

ITなどと無縁の生活をしていた自分の両親も僕が「iOSアプリを作る為にSwiftを使っている」ということだけは認識するぐらいです。

ただ、そのようなことが幸い苦にはならなかったので単純に「ベンチャー最高!」となってしまったわけです。

※じゃあなんでその出向先のベンチャーに行かないんだよ、という疑問に関してはスルーしてください。

今の会社

cunelwork.co.jp

上記のような事由で、株式会社クーネルワークでお世話になる事になって今に至っています。

1年そこで働いてみて「1年で自分すごい色々できるようになった!えらいぞ。」という評価と「次これとこれとこれと、あっ!アレとアレも、ね。」という評価があるので、結果自分の首を締めることができてよかったです。

それも今の会社に転職したからこその恩恵を受けた形だと思ってます。

現実に転職してよかったなということは多数ありました。

  • 入社時にはなかったもののアプリ事業自体のフィールドは空いていた
  • 創業メンバー3名の取締役達のおかげで、前職で存在していた違和感は全くなかった
  • 創業メンバー3名の取締役達がプログラム経験者である為、色々なところで理解を得られる
  • 創業メンバー3名の取締役達が先見的な思想を取り入れようとする文化形成は行ってくれる為、それに便乗する形で他の情報を取り入れやすい
  • 創業メンバー3名の取締役達がプログラム経験者ではあるものの完全なエンジニア気質ではない為、開発者のフィールドに関することはほぼ任せてもらえる
  • 創業メンバー3名の取締役達自身が自らプロダクトを生み出すことに経験があるので、そこに関しては手綱を引いてくれる
  • 創業メンバー3名の取締役達がプログラム経験者ではあるものの完全なエンジニア気質ではない為、エンジニア以外の社員が働きやすい環境になっている

転職時に「どういう人に自分のスキルを使ってもらいたいか」という観点で入社していたので、結果としては転職して正解だったと言えると思います。

ただ、割と創業初期の段階でもあり正直物足りない所や、期待していたものに若干のズレがあったのも、また事実です。 (批判のように見えるかもしれませんが、希望的タスクなので解決しなきゃという気持ちはちゃんとあります)

  • 開発者として全員が未経験から入社していたので、通常のエンジニアとしての文化が薄い
  • 受託案件・自社事業などの全てが経験のある中での技術選択になってしまっててできることの幅が狭い
  • 経験ある状態での中途採用に失敗していたので、外部からの情報が遮断されていた
  • 現状も経験者採用に失敗している
  • コミュニティやミートアップなどに参加する文化がなかったので外部からの情報が遮断されていた
  • 自社主要サービス自体が技術的負債になりつつあり、手をつけ難い状況
  • 開発よりは制作寄りなので、多少のビジネスロジックに対してかなり大きな抵抗感があるらしい

開発者またはITベンチャーとしてのスキルレベル自体が決して高いと言える状態ではなく、当初想定していた開発が行えるわけではなく、且つアプリ開発の受託をやらせてもらっているとはいえ、結局は自分でできる範囲=事業になってしまっています。

語弊を恐れずに言うならばつまり自宅でもできる、趣味でもできることを会社に出社してやっているだけの状態です。

結果的に、入社時から会社で作業をしているだけでは満たされたくなっていたおかげで、コミュニティとかの価値が尚の事実感することができています。

ただ幸いなことに会社自体は、外部からの情報を欲していた状態でもあったので、コミュニティだとかカンファレンスの参加自体には非常に積極的に取り組んでくれていて、それによるフィードバックもできていると思うので、いい方向には向いてるような気がします(それを実践する、組織に反映すると言うところは0からだと中々難しいんですね...)

そのような状況で今の自分がその環境が適しているのかどうかは、また別の問題なのですがひとまず会社組織に関わる話はそんな感じの1年でした。

個人的な成果に関しては、今年は非常に内容の濃いものでしたので覚えていたら年末にでもまた書き残しておこうかと思います。